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IBUKI|煙で燻すという乾燥 IBUKI|煙で燻すという乾燥

燻煙熱処理に用いられている燃料媒体は間伐材と木材の廃材です。
木材を燃やすとCO2が発生しますが間伐材を積極的に使用する事により、
森で光合成が活発に行われ排出と吸収が±0となります。
このように 燻煙熱処理木材は「カーボンニュートラル」という発想で作られています。

木材の乾燥について木材は乾燥しないと収縮や曲がり、反りの原因となります。

特に内装材で収縮・曲がり・反りがあると見た目が悪かったり、住環境への影響があります。
そこで杉材を使用する際は乾燥するという事が非常に大事になります。

乾燥方法について一般的に木材の呼び方は乾燥程度や方法によって変わります。

丸太から製材した直後の材をグリーン材(生材)・グリーン材を自然に乾かした材をAD材(AIR DRY.天然乾燥材)・人工的に乾燥した材をKD材(KILN DRY人工乾燥材)と分かれます。
KD材の中でも一般的な乾燥方法は蒸気式乾燥機を用いて行いますが、私たちは燻煙乾燥という乾燥方法を採用しています。
簡単にそれぞれの違いを表にまとめると下図のようになります。

グリーン材
(生材)
AD材
(天然乾燥材)
KD材(人工乾燥材)
蒸気乾燥 燻煙乾燥
含水率 50%~100%以上 15%~30% 材の大きさにもよるが
10%以下が可能
表面割れ ない(乾燥すると発生) ある 少ない 少ない
施工後の反り・曲がり ある ある 少ない 少ない
内部割れ ない ない ある 少ない
乾燥に用いる燃料媒体 なし 重油などの化石燃料 木材加工時の廃材間伐材
乾燥に要する時間 1ヶ月~6ヶ月
(季節や材の大きさにもよる)
約1週間 約1週間
カンナかけた時の仕上り
<釘やビスの効き>
悪い
<良い>
良い
<良い>
普通
<悪い>
良い
<良い>

間伐材を燃料にする近年ではほとんどの住宅の木材は乾燥材が使われています。

一般的な人工乾燥に用いる燃料は化石燃料ですが、私たちが採用している燻煙乾燥は間伐材と木材加工時の廃材を利用しています。燃料に間伐材を利用することにより森が元気になり、災害に強い土壌にもなります。

木材を燃やすとCO2が発生しますが間伐材を燃料として積極的に使用する事により森が元気になり、光合成が活発に行われ排出と吸収がプラスマイナスゼロになります。このような炭素循環の考え方を「カーボンニュートラル」といいます。
燻煙乾燥は燃やしてもCO2の増減に影響しない「カーボンニュートラル」という発想で作られています。

土地に蓄えられる保有水において森林は裸地の3倍と言われています。元気な森を作る事は、大雨でも緑のダムとしての機能を持つので山崩れなどの土砂災害が起こりにくい自然環境整備だと思っています。